人生に大きな変化と喜びをもたらしてくれるアドラー心理学の教え

本日はアドラー心理学について取り上げさせていただきます。アドラー心理学の特徴は目的論にあります。

同じく心理学者の巨匠フロイトの原因論の考えとは対極に位置しています。

例えば、「仕事がうまくいってないから(原因)、やる気が起きない」と考えるのが原因論です。
それに対し、「本当は仕事で業績を上げたいと思っていて(目的)まだその感情に気づいていない」と考えるのが目的論です。
つまり、人はどのような行動を起こすにも目的があり、その目的を達成するために行動するというのがアドラー心理学の考え方です。

この考え方はコーチングにも通じますし大切だと思います。

本当は何を目的としているのか?に焦点をあてることで、クライアントさんの今後取るべき行動が変わっていくのです。
コーチングの原点ともいえるアドラー心理学を知ることで、あなた自身のものの見方や考え方が大きく変わり、今後の行動によりよい影響をおよぼすようになっていくかもしれません。

アドラー心理学を理解するための記事としてご覧下さい。

①.共同体感覚

アドラー心理学では「人は共同体の中で自分の存在価値を感じ続けるために生きている。」(共同体感覚)と考えています。

また、アドラー心理学では「人間の悩みはすべて人間関係にある。」(対人論)とも言っています。
人は一人では生きてはいけないけれども、集団に属すると人間関係で悩みを持つわけです。

アドラー心理学ではこの相反する考え方の中で幸福に生きていくには『共同体感覚』を持つことが大切だと考えました。
共同体感覚とは、社会という共同体で生きているとしっかりと意識し、その上で幸せになるために行動することが大切だという考え方です。
共同体感覚とは??

他者信頼
他者貢献
自己受容

上記3つのそれぞれが相互的に作用しています。具体的に見ていきましょう。

1.他者信頼

 

他者信頼とは「他人を無条件で信じること」You are OK!です。これはすべてのコーチが最も重視しているポイントです。

他者信頼なくしてコーチングはなりたたないからです。

どんなに素晴らしいコーチングスキルを持っていても、他者信頼がなければまったく意味をなしません。

コーチはクライアントさんの一番の夢の信者である。これがコーチの信条です。
相手を無条件で信じるとは、例え相手が自分自身をあきらめていたとしても、なにがあっても自分だけは信じ続けるという姿勢を持つことです。

人は人から信頼されて初めて自分を押さえつけていたタガを外すことが出来ます(ピグマリオン効果と言います)

 

そして、限界を超えた力を発揮できるのです。

他者を信頼することで、他者の能力は必然的に向上していきます。ということは、自分が所属している共同体に大きく貢献できるということです。

よって、他者を信頼することで、共同体感覚が満たされ、自分自身も幸せになるわけです。

 

2.他者貢献

他者貢献とはよんで字のごとく他者に貢献していくことを指します。
共同体の中で生きていく上で最大の不幸は自分が周りに必要とされていないと感じてしまう時の孤独感にあります。

すなわち人にとって最大の幸せとは、人に必要とされることなのです。

だからこそ人に貢献をするのは、本人にとってもとても幸せなことだと言えます。

どうやらその他者貢献は我々のDNAに刻まれていて幸せと感じる要因だと思います。(初めてのお使いで小さい子が必死にお使いしている姿は感動的ですね)

人に貢献することで、人から必要とされる人間になるわけです。

ビジネスの根幹も人に貢献する事にあります。

もちろんお金を得るという目的もあります。しかし、多くの人を幸せに出来るほど自分のしあわせにもつながると潜在的に感じているからこそ人は仕事を通し他者に貢献していくのです。

また、人に対してお礼をするということは、相手にとって『他者貢献が出来た』という幸せを感じてもらう効果があります。
このように他者貢献とはさまざまな形で私たちの社会を回っています。

まるでお金のように他者貢献も流通することで大きくなっていくのです。当然、大きくなるほど幸せの輪は広がっていくわけです。

 

3.自己受容

他者信頼、他者貢献の土台となるものが自己受容です。I’m OK!!

自己受容とは自分自身を愛すること、受け入れることです。ということは?ナルシスト?エゴイスト??と感じてしまう人もいるかもしれませんが・・・

全然違います。

 

ナルシストは自分自身の行為や所有しているものに対して愛情を感じている人をさします。

エゴイストは自分の利益だけを考えて行動する人です。

一方、自己受容とは、自分自身の行為や所有しているものに価値を見出す以前に、自分自身の在り方を重視していることを指します。

在り方が一番しっくりくるのでこのように表現させていただきましたが、ざっくりいうと心や生き方といった目に見えない価値観のことです。

 

その中には、絶望感や、孤独感、不安感などといった劣等感も含まれています。

このように劣等感もすべて含めたありのままの自分自身を受け入れることを自己受容といいます。

劣等感をも受け入れることで人は自分自身や他人をより深く愛することが出来るのです。もしかするとなかなか簡単にはいかないかもしれませんが・・・・・。

なぜ、劣等感も含めて受け入れる必要があるかについては、次の章にて詳しくお伝えさせていただきます。

②.劣等感

 

アドラー心理学では劣等感を肯定的にとらえています。

人は劣等感があるからこそ、劣等感をバネにして人は目的を達成するために行動するとアドラー心理学では考えられているからです。

この事を『優越性の追求』といいます。すべての人間は劣等感を持っているのが当然であって、なにも恥じる必要はないという考え方です。
逆に劣等感がまったくないというのは気持ちに蓋をしてしまっているか、自分自身がまったく見えていない状態のどちらかです。これでは自身の発展や成長は見込めません。

1.劣等コンプレックス

アドラー心理学では劣等感と劣等コンプレックスを明確に区別しました。

劣等感は前向きに頑張るエネルギーなのに対して、劣等コンプレックスは行動で解消することをあきらめた歪んだ心になることをいいます。

分かりやすく表現すると、心の中にある劣等感に触れたくないから、心に蓋をするということです。
劣等感は抑えつけようとするほどストレスとして大きくなる性質があります。

劣等コンプレックスとは抑え込んだストレスが心の蓋からあふれ出した危険信号だといえます。

劣等コンプレックスには大きく分けて3つあります。
攻撃

自慢

不幸のアピール
それぞれ具体的に見ていきましょう。

?攻撃

劣等コンプレックスの一つ目は攻撃です。

これは他者への攻撃はもちろんですが、自分自身にも向かう性質を持っています。 (他者とのコミュニケーション=自己コミュニケーションです)

攻撃の種類は様々です。他者への攻撃であれば、ツイッターやネット掲示板の書き込みや嫉妬、親や恋人、子供への暴力、犯罪行動などがあげられます。

一方、自分への攻撃であれば、過食拒食、リストカット、自己否定、最悪のケースでは自殺などがあげられます。

どれも心の蓋に劣等感を無理やり押さえつけてしまった結果、劣等感がストレスとして大きくなってしまったケースです。

②自慢

劣等コンプレックスの2つ目は自慢です。

自慢をすることをアドラーは劣等コンプレックスに対し優越コンプレックスとも呼んでいました。

おそらく多くの人は、他人の自慢ほど聞いていて不愉快になるものはそうはないはずです。それは自慢を通して大上段からものを言われているように感じるからです。

俺は高学歴で会社は大企業。高収入。
私は流行に敏感でおしゃれ。
私は可愛くてでモテるのよ

俺はスポーツも万能で仕事もできるetc…….

あなたはこんな人とはかかわりたくないと思われたのではないでしょうか?私も実は、あります。。

本当に成功している人は自慢などしないものです。

なぜなら、自慢をすること自体が共同体感覚から大きく外れ不幸になることを理解しているからです。逆に自慢をしている人というのは劣等感の裏返しなのです。

背景にある現状を読んでみると実際は、

大企業に入ったけれども自分の将来に先が見えないんだろうな
人との比較でしか自分を示せない可哀そうな人なんだな
行き遅れをあせってるんだな

このように考えると自慢をしている人に憐みの気持ちをもてるような気がしませんか?そして、心に悩みをもっているのだなと事象として受け入れることが出来てくることでしょう。

③不幸のアピール

劣等感コンプレックスの3つ目は不幸のアピールです。

このような人は不幸をアピールすることで周りからの励ましや注目を求めているのです。

不幸話をすることで、相手から励まされれば、一時は劣等感から解放された気分を味わえます。

しかし、不幸アピールをし続けていると、次第に人からは表面的には励まされていても、実際は不幸になる理由がある人と定義づけられてしまいます。

不幸な話をし続けることで、ネガティブなセルフイメージが強固になるうえに、

人からはダメな人間というレッテルを張られてしまうのですからいいことはひとつもありません。

不幸な話をするなら、「不幸なことがあったけれども結果的に学ぶことが出来たんだ」などと、肯定的な話をするよう心掛けるべきです。

2.劣等感を受け入れる

劣等コンプレックスに陥らないためには自分自身の劣等感を自覚し、受け入れる必要があります。(自己受容)

劣等コンプレックスを受け入れることで自己受容ができ、共同体感覚を得ることが出来るのです。

この劣等感をもう一人の自分もしくはNLPではパートと読んでいました。

パートのほうがイメージとしてわかりやすいので、以降は劣等感をパートと表現させていただきます。

コーチングでもパートは抑え込むものではなく、パートにも肯定的な目的や側面があり受け入れるものとして考えています。

それはパートは抑え込むほど強力なストレスになることを理解しているからです。

 

もしあなたがパートだったら、無視されたり考えを押さえつけられると強いストレスを感じてしまうのではないでしょうか?

パートを車のブレーキとしてイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。新車を買ったとします。いきなりブレーキは邪魔だからと言ってかといって、ブレーキを外す人はいないと思いますしブレーキだけでは車は進みません。

車はアクセルもブレーキも当然必要ですし両方あるから安全に運転でき目的地に連れて行ってくれるのではないでしょうか?

これは人も同じで、パートはブレーキの役目をはたしているのです。

 

にもかかわらずパートをなくそうとしてしまえば、事故にあうのは目に見えています。

シャドウというブレーキの使い方を知れば、人生という長い道のりを安全に運転していくことが出来るのです。

しかし、多くの人はブレーキを踏みつけすぎてしまい、もしくはブレーキを踏みながらアクセルをフルで踏み込んでポッキリと折ってしまいます。

そうならないためにもここではパートの受け入れ方を理解していきましょう。
受け入れ方は下記の3つです。

パートを見つける
パートに名前をつける
パートを認める

 

①パートを見つける

パートを心の蓋に押し込めてしまうと、パートの存在が感じにくくなりどのようなパートだったかさえ忘れてしまいます。

抑え込まれたパートはストレスとなって蓋の中で大きくなり爆発するチャンスを伺っています。

しかし、一度抑え込んでしまったパートは通常見つけることは困難かもしれません。どの蓋に押し込んだのか思い出すことが難しいからです。
では、どうするのか?

答えは意外に簡単です。潜在意識に質問をしてパートを見つけることです。

潜在意識は人なら誰しもが標準装備されている膨大な量の情報を引き出してくるデータベースと言えます。

潜在意識に質問を打ち込むことで、人生で習得した膨大な情報から必要な事柄を引き出してくることが出来ます。(Googleの検索エンジン並みの情報検索機能を持ち合わせています)

 

このように質問によって自分の潜在意識にアクセスする方法をセルフコーチングと呼びます。

セルフコーチングをすることによって、潜在意識の深層に眠って普段感じていなかった情報を引き出してくることが出来るのです。

 

パートを見つけるにも質問は大いに役に立ちます。
一例を出して見ましょう。
「いまのいらいらは何?本当は何を感じている?」
「最近不安で眠れないストレスは何がそうさせている?」
「将来への不安感は一体なんだろう?」

パートは心の中のもやもやとなって胸には残っていても、質問をしない限りは正体を見出すことは出来ません。
自分のもやもやにあたりをつけて質問をしてくることで、潜在意識の深層から意識上に表出してきます。

②パートの声に耳を傾ける

潜在意識の底から見つけたパートを擬人化しパートと心の中で対話を出来る相手を具現化していきます。

あなたとパートの対話の場を設けることが出来るのです。(私の尊敬するNLPの先生スティーブン・ギリガン先生は、全ての人に椅子を与えようと言っています)

例えば、潜在意識へ質問をして出てきた答えが「悲しい」だったとしましょう。コーチングでは直感を無意識のシグナルとしてとても重視するからです。

ここでは悲しいと感じているパートに耳を傾けてみましょう!
そして今まで無視をしていたパートの声を聴き受け入れるようにしていきましょう。

 

③パートを認める

頭の中でパートと対話の場を設けます。

ここではあなたがぱーとのコーチとして対応してみて下さい。

ただ、コーチングの技術的な要素が知らなくても大丈夫です。

(もしチャレンジされて難しいと感じられた場合は、プロのコーチにセッションをお願いするのもいいかもしれません)

この4つだけ覚えていただければ構いません。(ただし、初めは上の2つだけで全然かまいません。)

今まで押し込めてきたことを素直に謝る。
パートの話をすべて共感してYESで受け止める。
どうして?なぜ?は使わない(原因論)どのように?なにを?はOK(目的論)
本当はどうなりたいの?かを聞いてみる

例えば・・・

シュミレーションをしてみましょう。
「いままで君のことを押し込めていて本当にごめんね」

パート「そうだよ。すごいつらかったよ。いつも私の存在は無かったことにされていて・・・どうしてそうなの!?」

「そうだね。くらいところに閉じ込めてしまったもんね。ごめんね。」

パート「もうあんな思いはしたくないよ」

「あんなところに押し込めるなんて絶対にしないよ。約束するよ。」

パート「本当?」

「うん、本当だよ。約束する」

「何をそんなにくるしんでるの?よければ教えて。」

パート「だっていつも周りを気にせずに一人突っ走って気づいたら周りから批判されたり辛い思いをしてるでしょ?だから心配なんだ」

「あー、本当は心配してくれてたんだ。」

パート「そうだよ。君が傷つくのは見たくない。」

「どうして?」

パート「君が傷つくのを見てるのが辛くて悲しいから」

「それじゃ僕を止めてたんじゃなくて本当はどうしたかったの?」

パート「もっと誰かと協力して安全に進んで欲しかったんだ」

「ありがとう・・・・・」

第一感情と第二感情

はじめはここまで対話しなくても全然大丈夫です。パートにしっかりと誤って、パートの事を受け入れてあげれば大丈夫です。

おそらく対話に慣れてきたら不思議に感じると思いますが、パートには人格が備わっているのです。(もう一人の自分ですから)

この事はユングも書き記しています。

 

自分が頭の中で会話を演じているのではなく、実際にパートと対話が進んでいくのです。

今回で言えば、パートの感情が実は悲しいということが引き出されました。

自分に向ける感情を第一感情。人に向ける感情を第二感情といいます。第一感情が現れずに、第二感情が現れることはあり得ません。

今回のトークでは第二感情のパートのうちに第一感情のみじめだという気持ちが潜んでいたことがわかりました。

自分の第一感情はみじめだったということです。

 

第一感情は自分の直接的な気持ちとリンクしてくる性質を持つため、人によっては受け入れがたい感情になります。

特に自己受容できない人にとっては第一感情を認めることが恐怖となるわけです。人生で自分自身の弱い気持ちと向き合うことをすることが出来てこなかったからです。

だから、人に向ける感情に変化することで自分自身の心を守っていたということになります。

 

第二感情はお気づきだとは思いますが、劣等感コンプレックスのことです。劣等感コンプレックスを持つ前の感情には必ず第一感情という元が含まれています。

そして、その元を発見し、対話によって受け入れることが出来れば、ストレスのもとがなくなるわけですから、精神的負荷が急激に減ってしまうわけです。

パートの怒りの勢力が弱まってきたのは第一感情が発見されたからだと言っていいでしょう。心の中に抑え込まれた感情は認められるだけでもこのように変化をきたしていきます。
このテーマが思いのほか長くなってしまいましたが、対話の重要性はご理解いただければ幸いです。

③.感情にも目的がある

先ほどは感情には第一感情と、第二感情があるということをお伝えさせていただきました。第一感情は自分自身に向けられる感情。第二感情は他者に向けられる感情ということでした。

アドラーは言いました。 「すべての感情には目的がある。」

第一感情にも、第二感情にも実際は目的があり、本人にも気が付かない何かを手に入れようとしているのです。

コーチの仕事のひとつは実際に感情から発せられるシグナルに気が付いてもらい、その感情が持つ真の目的にアクセスすることです。

たとえば、先ほどの嫉妬の例で言えば、他者を妬み、ひがみ、攻撃することで、心の蓋に閉じ込められたストレスを発散するという目的がありました。

また、第一感情はみじめでした。当然、みじめな気持にも目的があります。その目的は各自が質問によって見出していくことが出来るものです。

ここで大切なことは、相手に向かう感情には第一感情があるということです。

そして、第一感情を見つけ、受け入れることで本当の目的を理解し、行動に移してあげることが出来るという事です。

ぜひ一度自己対話を試してみてください。

④.人間はみな対等

アドラー心理学では「すべての人に上下の差はない」といっています。人に上下の差はなくみな対等な存在であると伝えているのです。

コーチングでもこの考えが根底として大切にしてきました。

上意下達のコミュニケーションでは反発こそ起こることはあっても、そこから得られるものはないという認識です。

世の中には上司と部下、先生と生徒、親と子のように上下関係に縛られたコミュニケーションが大多数を占めています。当然、上下関係に縛られたコミュニケーションでは様々な問題が生じてきます。

会社の人間関係のストレスや、学校での問題、家庭での問題の多くがコミュニケーションのずれによって生じることからもあきらかでしょう。

コーチングの原点はあくまで対等。(横の関係とよく言います)

コーチとクライアントは対等な存在として接します。この対等こそがアドラー心理学の考え方なのです。また、アドラー心理学では人をほめてはいけないとも言っています。

ほめることが相手を上から評価することであり、上下関係につながるからです。また、ほめることで相手は依存してしまい自立心が育たないと考えました。

当然、コーチングでも相手をほめることはありません。対等な立場の人間がどうして上から相手をほめることが出来るのでしょうか?

では、ほめずに相手の能力ややる気を引き出すコミュニケーションとは何かについてこの章ではお伝えしていきます。

物事のいい面に注目する
アイ・メッセージ
感謝伝える
それぞれ具体的に見ていきましょう。

①物事のいい面に注目する

ネガティブな思考でも、とらえようによってはポジティブな思考に変える(もしくはポジティブな側面も備えている)ことが出来るということです。(NLPではリフレーミングと言います)

考え方のフレームを作り変えるということから、リフレーミングと呼ばれている技術です。

ポジティブな側面に意識を向けることで相手の思考が変化してきます。

また、リフレーミングは状況のリフレーミングと意味のリフレーミングに分けられます。
状況のリフレーミング
状況のリフレーミングとは、相手が陥っている思考をポジティブな状況に捉え直して伝えて行くスキルです。

相手「会社をクビになったんです。」
「やっと独立するチャンスが巡ってきましたね。」
相手「凄いクレームを言われた。」
「顧客ニーズを聞き出しだして商品改善のチャンスですね。」
相手「上司にいつも怒られる。」
「凄く期待されてるんですね。」

意味のリフレーミング

意味のリフレーミングとは、相手が陥っている思考をポジティブな意味合いに変換しなおし伝えて行くスキルです。
相手「優柔不断なんです」
「慎重に物事を決められるんですね。」
相手「適応力がないんです。」
「しっかりとした自分があるんですね。」
相手「飽きっぽい性格で続かないんです。」
「好奇心旺盛であり、チャレンジ精神にあふれているですね。」

リフレーミングの心掛け

リフレーミングは言葉だけを覚えても意味をなしません。たえず、人が発するネガティブな側面に対して、意識的にリフレーミングで返答していく気持ちを持つことが大切です。

結果として、リフレーミングにならなかったとしても問題ではありません。リフレーミングを意識して使い続けることで、自然と技術的側面は向上していくからです。

また、リフレーミングは自分との対話にもとても効果を発揮します。

リフレーミングを使うことで自分の考え方のフレームを変え続けていくと、ネガティブな側面には必ずポジティブな側面があるという確信を持つことが出来ます。だからこそ、人生がとても生きやすくなるのです!!

 

②アイ・メッセージ

 

アイ・メッセージはコーチングの基本的なスキルのひとつです。これに対しユー・メッセージは相手を上から評価する上意下達のコミュニケーションとなります。
例を出して見ましょう。

「良くやった偉いぞ」ユー・メッセージ

「頑張ってきた姿をしっているからこそ、君の嬉しさがすごく伝わってくるよ」アイ・メッセージ

ユー・メッセージがあなたを主語としているのにたいし、アイ・メッセージは私を主語としています。ユー・メッセージは「何かをしたこと」によって評価をしています。

一方、アイ・メッセージは相手の「存在」に焦点をあてています。
「何かをしたこと」に評価をし続けると、評価された相手は「何かをしない自分には価値がない」と思ってしまいます。

それに対し、アイ・メッセージは相手の存在を認めるため、受け取るたびに自信がみなぎり自己受容につながるのです。

③感謝を伝える

お礼を伝えることで人は他者貢献出来たという嬉しさを噛みしめます。他者貢献できることで、自己受容が満たされ幸福感が増していきます。

とくに、ありがとうという言葉は最強です。魔法といってもいいほど人の気持ちに火をつける言葉です。(言われて嫌な気持ちをする人はいないと思います)

また、ありがとうと伝えることで、相手を幸せにすることができますし、相手が幸せになることで自分も相乗的にしあわせになっていく効果があります。
ありがとうという言葉には上も下もなく、だれしもが対等だという認識が言葉の背後にあるから力強く人に影響を与えていくのかもしれません。

ぜひ積極的に周りの人に感謝の気持ちを伝えてみてください。

⑤.目的論

冒頭でも少しお話しましたが人間の行動には目的があるということがアドラーの目的論でした。それに対し、フロイトの原因論は原因があるから結果が生じるという考え方でした。

コーチングでは目的論観点から我々コーチはクライアントと接していきます。

理由は、原因を例え追求したとしても、目的が変わらない限りは人は変われないとの考えがあるからです。とはいえ、コーチングではセッション中、クライアントの過去におもむき、原因のとらえ方を変える時はあります。

ただ、ここでも原因の理由を分析するのではなく、行動や思考に変化をもたらすことを主としているため、目的論的な思考だと言えます。

どうして?やなぜ?は原因論

どうして?やなぜ?は過去の原因を追究していくための疑問です。よって、原因論の質問となります。

ちなみにコーチは絶対にこのような原因論的な質問をしません。理由は原因を追及する質問をしてしまっても得られることが何もないからです。また、原因論での追及は気持ちが暗くなりモチベーションが落ちてしまうという特質があります。

人間の思考はコンピュータとは違い、本来原因論の追究には向いていないと考えます。

どうやって?やる?は目的論

どうやって?やるからはじまる疑問は目的論の質問となります。この質問は原因を追究するのではなく、目的を見つめなおす質問となるからです。目的を見つめなおす質問をすることで、目的が変わっていけば、自然と行動も変わっていきます。

⑥.嫌われる勇気

誰に嫌われてもいいとは嫌われる行為をわざとしていくという事とは違います。人の目が気になって動けないもしくは、人の期待に応えようとして自分を押し込めてしまう。

そんなことより人に嫌われるくらいの勇気をもって行動した方がいいということです。

簡単な例を上げてみましょう。

電車でお年寄りに席を譲る行為は良かれと思ってする典型的な行為であると言えるでしょう。多くのお年寄りは譲った人の貢献に対して歓び、お礼をして譲ってもらうのではないでしょうか。

共同体感覚として両者が幸せな気持ちになれる瞬間です。

ただし、中には自分が年寄扱いされたといって怒り出す人もいるかもしれません。このような時に、嫌な気持ちになり、次から怒られる可能性があるからといって、席を譲らなくなってしまっては本末転倒です。

人の価値観は千差万別です。

そのため、すべての人に受け入れられることを考えてしまえば、なにも行動出来なくなってしまうことでしょう。

良いと思う事をして結果的に嫌われても、人の批判を恐れるよりも自分の心に正直であることが大切だとアドラー心理学では伝えているのです。

⑦.課題の分離

およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むことーあるいは自分の課題に土足で踏み込まれることーによって引き起こされます。

課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。
(中略)
アドラー心理学は、放任主義を推奨するものではありません。放任とは子どもがなにをしているのか知らない、知ろうともしない、という態度です。

そうではなく、子どもがなにをしているのは知った上で、見守ること。勉強についていえば、それが本人の課題であることを伝え、もしも本人が勉強したいと思ったときにはいつでも援助をする用意があることを伝えておく。

けれども、子どもの課題に土足で踏み込むことはしない。頼まれもしないのに、あれこれ口出ししてはいけないのです。
「嫌われる勇気より抜粋」

この考え方もコーチングの基本的な考え方のひとつです。アドラー心理学では、「課題の分離」を他者の課題に踏み込んではならないのだと定義しています。

あらゆる対人関係の問題は「課題の分離」が出来ていないことに端を発します。コーチングが質問に徹していることも他者の課題に踏み込まないためです。

元来人間は自分自身の課題を自分で解決する能力を備えています。しかし、他者が課題に土足で踏み込んでしまうことで、人は自発的に問題を解決する能力を抑え込まれてしまうのです。

相手の課題は相手の能力であれば必ず解決できると信頼することで初めて課題の分離が出来るのです。

⑧.ライフスタイル

アドラー心理学では性格の事をライフスタイルと表現しています。性格というと、固定概念的にいかにも変えられないというイメージがあるからです。

そして、性格がダメだから自分はなにも出来ないというように、原因論として性格を捉え何もしない理由にする人が増えないようにするためです。

アドラー心理学では性格の差は存在しないといっています。違うのはライフスタイル、すなわち行動の仕方が違うだけだと伝えているのです。
ライフスタイルを変えたいのなら、今すぐにでも行動を変えることです。

まさしくコーチングの原点となる考え方です。ただし、行動を変えるにはまずは考え方を変えていくことが必要です。

その考え方とは下記の3つです。
自己概念 私は~である
世界像 世の中の人々は~である
自己理想 私は~であらねばならない

それぞれ具体的に見ていきましょう。

1.自己概念 私は~である

自己概念とはこのブログで何度も登場しているセルフイメージの事です。

セルフイメージを変えることで行動は大きく変わります。

セルフイメージをわかりやすく表現すると、自分自身の能力に限界を設けてしまった自己像です。

 

2.世界像 世の中の人々は~である

 

世界像とありますが、これは自分からみた世界や周囲の人への認識をさします。(認知論)

世の中の人はみんな冷たいという世界像を構築している人には世の中の人は全員冷たく感じるのです。そして、孤独感や絶望感を味わう事でしょう。

逆にポジティブな側面に焦点をあてて世界を見れば、世界は輝いて映るものです。

では、ポジティブな側面に目を当てるにはなにに気を付ければよいのでしょうか?

それは意外に簡単に思われるかもしれません。

自分や周囲に起こるすべての事に感謝の気持ちを持ち、ありがとうと心の中で唱える習慣をつくることです。

ありがとうと心の中で唱えることで自然と気持ちが晴れ上がってくる感覚を持つことが出来るようになります。

そうした感情に焦点をあてることを習慣としていれば、自分自身が世界をネガティブな思考で認識していくことは難しいのです。

小さなことですが、世界を素晴らしく見るのも、最悪に見るのも自分自身の感謝の習慣次第だということになります。

 

3.自己理想 私は~であらねばならない

 

自己理想とは思い込みのことです。

心理学では、ビリーフと言います。

ビリーフは主に子供のころに親から植えつけられてしまう性質をもっています。

その為、根が深く人格を左右してしまうほど自分自身に力強く働いているのです。

大抵の場合、ビリーフが私たちの人生において強力な抵抗勢力となって働きかけます。

アドラー心理学まとめ

アドラー心理学では様々な言い訳をして自分のやりたいことをやらないすべての人に向けて辛辣な言葉を残しています。
それが人生の嘘・自分に対する嘘です。

出来ない理由をあげることで挑戦から逃げ続けていてはなにも得ることは出来ません。

人から見たらどう思われるか不安だから行動できない。
挑戦したら失敗するかもしれないからできない。
100%の結果を出せそうにないから行動に移せないetc

このように言い訳を先に見つけることで、挑戦から逃げ続けていては充実感に満ちた成功の扉を開けることは出来ません。

コーチは時にはアドラーのように厳しく人生の嘘と向き合ってクライアントと接していきます。

当然、課題の分離の観点からすべての答えはクライアントにゆだねます。ただし、クライアントが人生の嘘に向き合えるように最大限にアシスタントしていくのです。

コーチは考え方のプロセスを作るプロフェッショナルです。

そして、人生の嘘・自分に対する嘘と向き合った時クライアントは心の底から生き方を変えていくものです。

コーチの挑戦とはクライアントの人生の嘘と真っ向からぶつかり合うことだと言えるでしょう。

ご自身の人生をよくしたい!今の現状を変えたい!という人はぜひ!!一度コンタクトを取ってみてください。

素敵な毎日になりますように!!

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